未中年の主張

漫画完成したんで兄弟とか友人とかに見せたんだけど、そんなでもない感じだった。

「読める」「つまらなくはない」「完成度が高い」みたいなのはいただけたんだけど、総じてあんまりピンと来てなさそうというか。もしかして面白くもないんじゃないのか、と。

指摘としては、「もっと確たる主張が見えてくるといい」、「テーマを絞って、それに沿って特定のキャラやシチュエーションに焦点を当てて、キチンと描写するべき」というのをいただいた。

作品を作るにあたっての狙いとしては、「テンポよく読める」「なるべく無駄のないように」というのがあったので、その点についてはある程度狙い通りにいったのかな、そうだとうれしい。ただ決定的に空虚だったのかもしれない。感動がないというか。やっぱりテーマ性の欠如、主張の不在、この辺が致命的欠陥、根本的面白くなさとしてあるのか。

仮に「よくできている」くらいのモノが作れていたとしても、その完成度がどれだけ高まったところで、読む意味がないんじゃ、描かれる意味がない。僕が描く意味がなければしょうがない。完成度なんておざなりにしてでも、言いたいことを言わなければ、見せたいものを見せなければ、漫画なんていくら描いたってしょうがないかもな…と。ところが困ったことに、近年の僕に言いたいことはそんなにない気がしている。

次回作を5月までに仕上げてコミティアに持っていこうぜ、という話も持ち掛けられていて、まずは今月中にネームを完成させる事になった。今プロットの段階でウンウン悩んでいる。今回色々いただいた感想が次に生きるといいんだけど。言いたい事、なんかあったかなぁ。

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